No.1581317
強化部否定してた人も見方に幅が生まれるかも。
長いので面倒な方は無視してください。
「ヴィッシング監督は26―27年シーズン終了まで契約を結んでいたが、契約解除金額の設定があった。(中略) ACL2終了後に契約の巻き直しを求めていた指揮官とクラブが向き合い、年数や条件、契約解除金額の見直しをしていれば土壇場での離脱は避けられたかもしれない」
この指摘は言うは易しで、実際は文字面で見るよりもずっと対応が難しい。
以下、本ケースの契約事情は分かりかねるが、一般的な推論として私の考えを述べたい。
国際大会のタイトルを取った監督からしたら、より良い契約内容への巻き直しを求めるのは当然。ただし、もしそれがクラブの予算を大幅に超過する要望だった場合、クラブとしたら「合意は困難です。それでは、残り1年ある契約の中で、当初の方針通りにやってください」とならざるを得ない。複数年契約を締結していたのであれば、成績による翌シーズンの年俸アップも金額固定していただろうし、タイトル獲得によるボーナスも支払っている可能性は高い。つまり、新契約に巻き直さなくとも、タイトル獲得への成果には少なくとも報いていたはず。合意できなかったということは、契約書に規定された以上の要望が監督側からあったと推測される。
日本人監督であれば、引き抜かれるのは自クラブよりも格上、かつすでに席が空いている「片手でも数えられる」程度の選択肢しかない。加えて、違約金を支払ってでも他クラブから監督を引き抜くケースはまだ日本では少なく、上記のような契約状況であっても本当に引き抜きが発生するリスクを考慮する必要性はそこまで高くなかった。
一方で、英語を話せる外国籍監督であれば、次なるポストの空席は全世界に無限大にある。特に、ヴィッシングについて言えば、欧州でも将来有望とされる若手指揮官であるし、サウジ相手に結果も残した。
これまでのJリーグとは異なる将来有望な若手監督というチョイス、サウジリーグが爆買いをするようになったここ5年間ほどのアジアサッカー界の情勢変化、その中で、ACL2というニューフォーマットにおける好成績−−複合的な要因が絡み合った中で、旧態依然の監督契約における隙をつかれて起きたことが推察される事案だった。