No.294855
男性 30歳
2011年12月、突如としてガンバ大阪は10年間ガンバ大阪のディフェンスを支え続けてきた山口智選手をジェフ千葉に放出。新たに日本代表である今野泰幸選手を獲得するという暴挙に出る。これは、長年にわたるガンバ大阪の弱点であるディフェンス力の強化のために行われたものであるけれど、実際は、対人能力に強い今野選手とラインコントロールに長けた山口選手では、ディフェンスにおける仕事もチームに与える影響も違っており、ガンバの存在価値である超攻撃的なスタイルを維持するためのディフェンスに必須だった要素、「ディフェンスリーダー」が、がっつりチームから消えてしまう。ちなみに、山口選手はガンバで数少ないJSP以外の代理人と契約していた選手だった。
しかも、今野選手の移籍により、ガンバのディフェンス陣には2つのトップが出来てしまう。2012年、センターバックで一番の年長者である中澤聡太選手は、今野選手と同学年であり、そのほかのレギュラー陣は軒並みレギュラー獲得から1年程度の選手がほとんどだった。そのため、いきなりガンバ大阪で培ったチームのディフェンスと、今野選手のディフェンススタイルとの間で齟齬が生じ、公式戦開幕直後からガンバの持ち味である得点に結びつくディフェンスが破綻。ディフェンスからの攻撃が得点にも失点にも結びつくというアンバランスな状態となってしまう。
その結果、ディフェンスの硬いチーム相手の戦績がとんでもないほど悲惨なことになる。分かりやすいデータで言うと、2012年のガンバ大阪は、リーグ戦で3点以上取った試合でないと勝利していない。これはつまり、2012年を通してゲームを組み立てる段階で、常に0-2で負けた状態から始めないといけないという、相当キビシイどころの騒ぎじゃないムリゲーを強いられていた。ディフェンスを強化するには、ある程度の時間が必要であるとはいえ、あまりの体たらくに、Jリーグ関係者一同、リーグ戦開幕直後から、今年のガンバは弱い、という印象であった。しかも、それで正解だった。
けれど、それは普通なら前半戦だけの話となるはずであった。普通ならば。