816812☆ああ 2023/03/04 16:50 (iOS16.3)
ポヤトス監督はキャリアの多くで4-3-3のシステムを採用しています。
ビルドアップ時にはショートパスを多用しながらボールを支配し、崩しながら攻撃する目的と、相手の攻撃を無効化する狙いがあります。この辺りはスペイン人監督らしい考えになります。
このため、中盤の底にはゲームメイクができる選手を起用することが多く、ピッチ内の監督となる司令塔の存在も重要になります。
また、何よりも難しいのが、このボール回しを遂行するためのポジショニング、選手間の距離感、トライアングルの作り方であり、この頭脳的な部分をチームに植え付けるには多くの時間を要することが予想されます。
同時に、ポジションを流動的に動かしながらボールを支配するサッカーはリスクもあるため、リスクマネジメントも重視して戦います。
ボールを失った際には即時にプレスを掛け、ボール奪取とともに、相手の攻撃を遅らせる狙いがあり、カウンターへの脅威を排除していきます。
さらには、相手にボールを奪われる位置を極力サイドにすることや、サイドに誘導して中央を固めることで、失点に直結し易い中央からの攻撃に制限を掛けます。
このようなポゼッションサッカーは、いわゆる「ボールを持たされる」状況と紙一重であり、崩すためのパス回しと、失点しないためのパス回しが噛み合うことで強さを発揮できるため、相手によってはかなり難しくなる試合も想定されます。
戦術浸透も含めて、ガンバ大阪のフロント陣、選手、サポーターたちは我慢のシーズン序盤、あるいは1年目になるかもしれません。