198912☆z. 2018/05/15 23:53 (iPhone ios11.3)
男性 wil歳
存在の耐えられない軽さ
ミスの多い選手は無能でチームに悪影響を及ぼすという認識しかなかった。医師になって数年目のころ、私は若さゆえ偏見というフィルターを通して上辺だけでしか物事を見ることができず、自分ひとりの世界で憤りつづけていた。
その偏見で凝り固まっていた足元が崩れたとき、自分の見ていた世界の狭さと、一方的な頑なさを思い知った。本当の世界は無駄なものであふれ、いびつに光り輝いている。
一見すると勝つためには必要のなさそうなやベンチ外の選手たち。
そんな選手の中にも内に秘めた熱い感情が存在することをー
重いことは軽いより良いと思っていた、研修医時代。余白で何かを愛でたり嗜んだりして楽しむのは、ひとが人間である証だ。人生に行きづまり、生きることに疲れ果てていたときには見えなかった、押谷を応援したい気持ち。
そう、深い悩みの中に溺れていた私を人間に戻してくれたのは、サッカーの美しさを教えてくれたのは、いつだってグランパスだったんだ