No.349591
鹿島は、グランパスの危険度に優先順位をつけて、順番につぶしにかかった。まず中央のジョーに入るボール、次にシャビエル、前田が使いたいスペースを消した。攻撃に転じたときは、右サイドのスペースをサイドチェンジなどで効果的に使いゴールに結び付けた。
グランパスは攻撃の強みを消されると、好機をほとんどつくれなくなってしまった。いい形でボールを奪っても、チーム全体でスピードアップできない。「今がチャンス」という場面で一気にテンポを上げる鹿島との差は、明らかだった。グランパスはボールを持っている時間は長かったが、鹿島にプレーさせられていた。
今季のグランパスは、監督の途中交代で激しく揺れ動いたが、攻撃的か守備的かというより、同じイメージを共有できるかが重要な要素になる。それがチームの強さだけでなく、サッカーの躍動感や面白さを伝えることにつながるはずだ。
(元日本代表MF 吉田光範)