No.1606086
鹿島、清水ともに無得点で迎えた後半18分。日本代表帰りのFW上田綺世(23)との途中交代を告げられた鹿島のゲームキャプテン、ピトゥカが不満そうな表情を浮かべながらタッチラインを越えて、ベンチへ向かおうとした出た直後だった。
おもむろに助走を開始したブラジル出身のボランチは、勢いよく利き足の左足を一閃。ベンチ前に置かれていた、中身が入ったままのペットボトルを蹴り上げた。
ファン・サポーターが陣取るメインスタンドへ向かって、一直線に飛んでいったペットボトルは幸いにも最前列の手すりを直撃した。しかし、その瞬間にキャップが吹き飛び、中身が飛び散った映像からも威力の大きさが伝わってくる。
勢いが大きく削がれたペットボトル本体は、軌道を山なりに変えてメインスタンドに落下。その際に観客に接触し、水もかかったと鹿島が説明したピトゥカの行為に対して、即座に試合を中断させた谷本主審が問答無用でレッドカードを提示した。
試合後に発行される公式記録には、一発退場の理由として「乱暴な行為」が明記されていた。対戦チームの選手に対してではなく、ファン・サポーターに対する「乱暴な行為」での退場処分は、29年目を迎えたJリーグでも前例がない。