189109☆10 2018/02/12 14:53 (PRA-LX2)
注目はフッキとの対峙。川崎FがJ1王者としてアジア制覇への船出を切る
昨季、明治安田J1リーグの舞台で攻守に魅力的なサッカーを展開し、Jリーグチャンピオンとなった川崎F。今季はすべてのタイトル獲得に向けて走り出す中、アジア制覇はチームにとって大きな目標となる。2年連続で出場するAFCチャンピオンズリーグ(ACL)、川崎Fのアジア制覇への道がスタートする。
川崎Fにとって今回で6度目の挑戦となるACL。これまでは2007年と2009年、そして昨季のベスト8が最高成績だが、今季の目標はもちろん優勝となる。今季も過密スケジュールの中でACLを戦っていかなければいけないが、誰が出ても質の変わらないサッカーを展開することで、まずはグループステージを突破していきたいところだ。
そんなACLの初戦を前にして、土曜日に行われたFUJI XEROX SUPER CUPではC大阪と対戦。今季に弾みをつけていく上でも、タイトルの懸かった重要な試合に挑んだ。しかし、立ち上がりから相手の成熟した攻守の前に、なかなか良いところを見せることができず、失点を重ねて2−3で敗戦を喫した。
「やはりボールは持てるけど、ゴールに向かう部分でコンビネーションのところもそうだが、もっともっと崩しに入る迫力を持っていかなければいけない。それと守備のところでは、簡単に失点をしないというのはもう1回チームとして取り組まなければいけない」
そう鬼木 達監督が試合後の会見で語ったように、チームとして攻守に出た課題をどう修正していくかが、次戦のポイントとなる。ACLでスタートダッシュを切る意味でも、初戦は間違いなく重要。昨季は引き分けスタートとなったが、今季は初めからしっかり勝星を積み上げていきたいところだ。
ホームで迎える初戦の相手は中国の上海上港となる。昨季は中国スーパーリーグで2位となり、国内カップも準優勝。ACLでは浦和に準決勝で敗れたが、ベスト4入りを果たしている。その中心選手と言えば、やはりフッキやオスカル、エウケソンといったブラジル国籍選手たちだろう。特にフッキは過去に川崎Fに在籍していた経験があり、今回は2008年以来の等々力陸上競技場への帰還となる。川崎Fのサポーターの前でどんなプレーを見せるのか。フッキの一挙手一投足に注目したい。
そんなフッキを擁する上海上港に対して、川崎Fは勝利をつかむことができるのか。昨季のACL準々決勝・浦和戦の退場により、車屋 紳太郎が出場停止。さらにFUJI XEROX SUPER CUPから中2日という厳しい日程を考えても、起用された選手たちが100%の力を出して立ち向かうことが何よりも勝利への近道となる。攻守に意思統一を図り、上海上港を打ち破ることで今季の初勝利をつかみたい。
キックオフは13日の19時。多くのサポーターが集まることが予想される等々力陸上競技場で、アジア制覇に執念を燃やす川崎Fが新たな船出を切る。