川淵三郎「浦和サポ…実に腹立たしい!大リーグはすぐ隣で別チームを応援する」
川淵三郎氏は天皇杯で浦和レッズのサポーターが暴徒化した騒動に言及した。
「暴力沙汰になるような行動をした方がチームのためになるかのような、もう大変な誤解をしている」と一刀両断した。
93年のJリーグ開幕に向けて各国を視察した川淵氏は当時、暴れた人物を収容するための「おり」を持つ欧州のスタジアムを見て「日本人で、そんなことは絶対にあり得ないから、いらないと思った」と設置を不要と結論づけたという。
しかし「現実にはあり得たわけで、やっぱりそういうことに対しては実に腹立たしい思い。信じられないよ、そういうことをすることが」と怒りを抑えきれなかった。
そんな川淵氏が理想とするのは、米メジャーの野球場だという。「アメリカで大リーグを見た時に、ヤンキースの応援はここだけで、エンゼルスのファンはあそこといった決まりはないでしょう。すぐ隣で別チームを応援する。それがJでもできたらいい」。Jリーグ開幕時には、さまざまな観点で考慮し、クラブごとにエリア分けをすることを選択したが、将来的には敵味方関係なく応援できる環境を望んでいる。