クラブと選手の双方に必要な「いい別れ」
――獲得も大事ですけど、選手がどんどん増えすぎると練習の効率が落ちるし、出番のない選手が増えて関係性も難しくなります。
シーズン前に60人くらいのリストを用意して、丸山さんと平本くんに「とにかく当たってくれ」と当たらせたんです。「A契約の枠は25人しかないけど、選手が50人とかになったらどうするのか?」みたいな議論もありました。「来ないから。40人になってもどうにかするから」というやり取りがあって(苦笑)
現場からは「28〜30名がベスト」と言われます。40人〜45人抱えて、10人くらいレンタルを出しているクラブが多いですけど、試合に出ないとその選手の価値が下がる問題があります。ウチの大事な選手だし、レンタル先でプレーしたらウチに戻る可能性もあるけど、今のままプレーしなかったら別れを告げて下のカテゴリーへ行くことになるかもしれない……。そういう話も選手としていました。
選手がサブにも入れない状況を避けたいと常に言っていましたね。J3の試合に出れば、スポナビの速報に名前が出て「あの人、何をしているんだろうな」とはならないじゃないですか。