No.3378808
急速に症状が悪化し、致死率が3割とされる「劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)」の患者が2023年に過去最多の941人となった。感染力の強い株が国内でも確認され、今年も前年を上回るペースで患者が報告されている。厚生労働省は手の消毒やマスク着用など基本的な感染対策の徹底を呼びかけている。
「朝起きたときは足の先が腫れている程度だったのに、4時間ほどで膝まで腫れて壊死(えし)し始めていた」。感染症に詳しい東京女子医科大学の菊池賢教授はSTSSで死亡した70代男性の症状をこう振り返る。男性は40度以上の高熱が出て、病院に搬送された際には意識がもうろうとした状態だった。
STSSは手足などの壊死を引き起こすことがあり、「人食いバクテリア」とも呼ばれる。致死率は3割程度とされる。