3589333☆ああ 2024/06/15 22:11 (Chrome)
先の部員が続ける。
「昨年の2月12日の午後だったと思います。当時の2年生の部員がオレンジ寮の一室の冷蔵庫にお酒が入っているのを見つけたんです。その部員はすぐに、サッカー部のコーチに報告しました。その部屋にコーチが行ってみると、腰上ほどの高さの冷蔵庫にビッシリと酒が入っていたのです。種類はビールやチューハイなどだったと聞いています」
すぐにコーチ陣の間で連絡を取り合い、別の寮でも「捜索」が始まった。すると、
「第一スポーツ寮でも同様に、ある部屋で寮監(りょうかん)が冷蔵庫に入っているお酒を発見したのです。それだけなら寮の冷蔵庫からお酒が見つかっただけの話ですが、実は寮内での飲酒は常態化していたようなのです」
その実態について、同校関係者がこう証言する。
「例えば、一昨年のクリスマスイブや大みそかの深夜に“飲み会”が開かれていました。消灯した後に当時の2年生の10人から15人ほどが部屋で飲んでいたようです。その頃は高校サッカー選手権のために、大会登録メンバーや監督、一部のコーチは合宿に行っており、青森にいなかった。寮の監視も手薄になるので、酒を飲むこともできたわけです。元日になると、青森の居残り組も東京までバスで応援に行くのですが、“バスの車中、酒が残っていて気持ち悪かった”という話も耳にしたことがあります」
酒の調達方法は、
「深夜に寮を抜け出し、近くのコンビニで買います。店員は外国人が多いので年齢確認もそんなに厳しくないそうです」
酒が発見されたその週末、校舎内のホールに“飲酒していた”と目される部員を除く全サッカー部員が集められ、説明が行われた。
別のサッカー部員が言う。
「その時、黒田監督は彼らが酒を飲んだとは言わずに、“酒を飲もうとしていたことが分かった”と説明しました。それだけでも卑怯ですが、その上で“これは青森山田内の問題だ。部内だけで収めろ”“親や友達に言うな。SNSにもあげず、入学する新入生にも言うな”と口止めをしたのです」
さらに1週間後、再び、全部員がホールに集められた。その場に“酒を飲もうとした”部員が連れてこられ、謝罪したのだという。
「20名ほどの当時の2年生がホールの前の方でズラッと並んで、ひとりずつ全部員に対する謝罪の言葉を言っていました。“自分たちの行動で迷惑をかけてすみません”というような言葉だったと思います。そこでも前回同様、監督は口止めをしていました」
未成年の飲酒は法律違反ではある。しかし、暴力事件や陰湿ないじめだったわけではなく、過ちがあればそれを正すのもまた「教育」だろう。高野連がやるように関係ない者まで一律連帯責任というのは愚かしく、実際、高校サッカー界で過去、飲酒が発覚した場合の対応もさまざまである。公式戦の出場を辞退したり、部の活動自粛を余儀なくされた高校もある一方で、自治体の教育委員会の裁可を経て、大会に出場したというケースもある。
ただし、この部員が憤るのはワケがある。