713633☆ああ■ 2020/09/15 12:25 (iPhone ios13.6.1)
川崎担当を務めた2013年。川崎は開幕から結果を残せず、風間八宏監督の去就問題に発展した。試合後には必ず私の携帯が鳴った。鈴木氏からだった。「どうだ、川崎は?」「チームはバラバラになっていないか」「庄子は大丈夫か」。毎回、同じことを聞かれた。後に鈴木氏は「負けが混むとやっぱり電話しにくいからね。チームは違うけど、同じ立場で気持ちは分かる。余計に心配で気になるからさ」と言った。
2015年に低迷した鹿島はトニーニョ・セレーゾ監督を解任した。その直前には、庄子氏は「鹿島で何が起きているの?」「まんは大丈夫か」と同じように心配していた。高校卒業後は大学、就職と別々の道を歩んできた2人。高校時代、チームをどちらがまとめたのか分からないが、その関係が今も昔も変わらないことはよく分かる。
先に強化職に就いたのは鈴木氏だった。ジーコ氏の教えを受け、1996年に強化担当になり、J最多の18冠を獲得。鹿島OBの内田篤人(シャルケ04)が強さの秘けつを「まんさん」と答えるほど貢献度は高い。庄子氏は2001年に現職に就いた。タイトル獲得はないが、J2から昇格したクラブをJ1の強豪へと変貌させた。鈴木氏を「強化担当として俺の先生」と呼び、「強化のイロハを教わった。なかでも『選手を移籍させるのも補強(若手を育てる)』というフレーズは今でも意識しているし、川崎の強化理念にもなっている」と同級生の背中を追いかけてきた。
鹿島、川崎に共通するのはチーム内のトラブルがないこと。一般的に選手は派閥を作りたがるし、起用されない選手はふて腐れる。この空気が続くとチームは結果を残せない状態に陥る。危険な空気をいち早く察知し、修正するのが強化部の仕事だ。補強がメインと見られがちだが、「調整役」としての出番が圧倒的に多い。2人は監督、選手との信頼関係を築くことに尽力し、軌道修正させる力を備える点で一致する。それは取材を通しても感じる。話すことに脚色がない。「言えない」と話すことはあっても、うそは言わない。監督や選手が信頼を置く理由がそこにある。
「うちがタイトルを取って、川崎が2位になると、庄子はいつも『また、まんにやられたよ』と言ってくるけど、川崎は今や推しも推されもせぬ強豪。いつタイトルを取ってもおかしくない。ただ、うちはタイトルを義務づけられたクラブ。川崎に勝ちたい」(鈴木氏)
「鹿島はクラブW杯で自信をつけている。一筋縄ではいかないだろうけど、俺らもここまで来た。今度こそ鹿島に、まんに勝ちたいね」(庄子氏)
→この感じだとレアルバルサのような関係性には多分ならないよね
サポ同士も一部除けばそこまでいがみ合ってる印象もない