なぜか解説者の話になってるが、そんな話をしたつもりはない。守備に於ける判断、個の質の向上を訴えたつもりだけど。
試合は目まぐるしく変わる、特にサッカーは展開が早い。いちいち細部に渡る解説をしていたら間に合わないし、いつまでも一つのプレーを解説されても視聴者も付いていけない。放送席にズームアップやスロー再生やストップモーションのスイッチがあるわけじゃないからね。
だから松木さんでもセルジオでも、自分の色を出してやればいい。
それより、試合が終わってサッカー番組で取り上げる時。編集されたVTRを元に得点シーンや失点シーンを解説するが、そのほとんどが日本人の大好きな連携の話ばかりで、世界では通用しないプレーへの取り上げが為されない点、そこが問題なんだ。
Jリーグもここを変えていかなければという問い質しがないわけ。つまりせっかくの国際試合が国内に活かされていないということ。
たとえば吉田がファールを侵し、相手にFKを与えたとする。するとこのようなネットでは吉田を叩きまくるよね。解説でも、この位置でFKは与えたくなかったですねと言う。これだけ?
ファールを与えたのではなく、まんまとファールを取られたんだ。いわゆるマリーシア。
吉田が悪いのではなく、拮抗した試合に終止符を打つべく、両軍ともに疲労もピークに達した頃を見計らって、ここぞというタイミングで技術を発揮し、ファールに見せかけてチャンスをものにした相手のサッカーIQが高いといこと。わざとファールを貰ったんだ。そうやってゲームをコントロールする。それが勝ち方と呼ばれてる、見えざる手段。
こういうのを誰も読み解かない。それゆえサポーターは、吉田のせいで負けたと息巻いて、代表から追い出そうとする。
しかし敗因はそこじゃない。サポーターから解説者に至る日本人の目にマリーシアが見えていないことが、いつまでも勝てない要因。見えていないから日本人はいつまでも実直にプレーする。その実直さにより、いつまでもテクニックに特化した規律正しい真面目なサッカーを主体とした試合を重ねてしまう。これが、相手をリスペクトし過ぎるという原因。
例に挙げた吉田はマリーシアを経験したことになる。つまり経験値が上がったんだ。なので戦犯扱いする必要はなく、それよりも、この経験を次に活かせと叱咤激励してやるほうが未来の日本の為になる。
見る角度、視点を変える力を日本人は身に付けなければ、日本サッカー界はいつまでも一段上がれない。これがサッカー脳ということ。このサッカー脳を拡める役割が解説者の仕事。戦術の解説ばかりでは進歩しないんだ。それこそ頭でっかちなファンをふやすだけ。