No.291375
試合後、韓国代表MF金民友は「1点取った後、日本は迷っているように見えた。攻めるのか。守るのか。焦っていた」と言った。的を射ていた。前線は「1点取っても時間があるから普通通りやる。前から追う」(FW土居)、後方は「韓国が守備ブロックを作るのがすごく速い。上げ下げがしんどかった」(DF昌子)。結果、前と後ろの距離が開き、ボールは拾えず、攻撃も単発に終わった。
表と裏とも言える、2つの根深い問題がある。まずはハリルホジッチ監督。初戦の北朝鮮戦でセンターFWで起用したFW金崎が、指示とは違う動きを多用した。相手の守備陣形から有効な判断に見えたが、指揮官はその後の2試合ともピッチに送り出すことはなかった。「ロシアW杯に出たい」と目標を追う国内組が、指示より良い方法を見つけても実行しにくい空気がある。
一方で、こうした状況でも選手側にも監督の指示を破る勇気、決断力がないことも問題だ。「監督なんて、うまくいけばよくやったと言うんだから」とは、DF内田篤人(ウニオン・ベルリン)の言葉だ。韓国戦で負けていてもベンチに座る時間が長く、交代選手に改善するためのメッセージさえ託さなかったという指揮官。歴史的敗戦は個々の能力差だけが要因ではない。表裏2つの問題が露呈する試合で選考された選手たちも不幸だ。