負けるとどうしても感情が先に立ち、内容の印象までも悪くなってしまうものだ。
例えば内容が悪いとされるシリア戦。
実際のスタッツは、
ボール支配率 日本63% シリア37%
シュート数 日本22本 シリア8本
この大会でシリアと対戦したどの国もシリアに対して日本以上にボールを支配し、シュート数で上回った国はない。
色々と細かな指摘はあるだろうが、少なくとも試合全体の評価として内容が「悪い」と言い切るのはあまりにも感情的に偏った視点で根拠が薄い。
時にはパスの出し所がない時にバックパスもあったが、そこでポゼッションをキープし、そこからビルドアップし、サッカーの目的であるゴールを決めるための行為である22本のシュートを放っている訳で。
ビジョンもなく無理に前に蹴って相手にボールを奪われるよりは遥かにいいだろう。
また、このチームはこれまでの日本代表と違い、相手と対峙した時に、けっこう個人で引き剥がす、あるいは引き剥がそうとするんだよね。
あまり積極的に仕掛けなかったこれまでの代表よりはアグレッシブなプレーをしている。
シリア戦でPKを取られたシーンは、シリアのコーナキックからシリアの選手がヘディングでシュートを大きく外すという何でもないシーンだったが、日本選手が足を上げてブロックしたということで取られたPKだった。
非常な微妙なシーンで、1点が大きな比重を占めるサッカーにおいてあの程度のプレーでPKを取られていたら試合が崩れてしまう。
カタール戦のレッドやPKはもっと酷かったが。
その辺も踏まえて、また感情を抜きにして、総合的にちゃんと内容を冷静に見て評価されているかどうか。
監督や選手の能力を批判するのも良いが、我々が「サッカーを見る能力」ももっと向上させなければならない。