No.771362
男性
前半0-3。おじいちゃんはキックオフ直後からずっと座ったまま、下を向き、一度もピッチを見ようとしなかった。それほど胸が締めつけられるようで、ただ静かに耐えていたんだと思う。それでも、ジェフが2点目を奪った瞬間、おじいちゃんは思わず立ち上がった。
けれど、まだ信じ切れないというように、すぐにまた座り込んでしまった。
そして運命の3点目。
あのおじいちゃんが、ついにチャントを歌ってくれた。
その声が響いた瞬間、サポーター全員の想いがひとつになり、スタジアム全体が揺れるほどの熱が生まれた。
あのゴールは、選手だけじゃなく、俺たち全員で押し込んだ一点だったと、今でも胸を張って言える。
4点目が決まったとき、おじいちゃんは涙を流していた。
その姿を見た瞬間、俺もこみ上げてきて涙が止まらなかった。
あの涙には、何年もジェフを支えてきた想い、悔しさ、願い、全部が詰まっていた。
あれは単なる逆転じゃない。
“サポーターと選手全員でつくりあげた奇跡”だった。
人生で一番興奮したし、3点目の直前には、本当に「入る」としか思えない空気がスタンドを包んでいた。
あの瞬間、俺たち全員がゴールへと引き寄せたんだと思う。
ジェフサポーター全員で描いた、忘れられない劇的な物語。
本当にありがとう。
そして——次は決勝。
また全員で勝とう。
あの瞬間の想いを胸に、もう一度、全員で奇跡をつかみに行こう。