151330☆kfj 2017/07/10 14:11 (iPhone ios10.3.2)
長文失礼します@
夏の移籍についてですが、経営の観点から考えてみます。

企業もクラブ運営も同じで、年度毎に目標とノルマ、それに応じた経費予算があります。

「目標」とは昨年より進歩したところに設定するもので、今年で言えば名波監督が言った「得失点差±0」がそれに当たり、実質的には中位進出・1桁順位を目指すことになるでしょう。いわゆる努力目標ですね。
「ノルマ」とは最低限の義務とも言いかえることができ、達成できなければフロントや監督の責任問題ともなります。
今年で言えば残留かつ昨年よりも上の勝点・順位でフィニッシュすることでしょう。

これら目標・ノルマはクラブ首脳、場合によっては親会社のコンセンサスを得た上で、経費予算が決まります。
特に選手人件費は強化部・監督がその予算内でやりくりすることになります。

当然開幕前に予算に応じて年間戦える戦力を揃えることが必須であり、多少の怪我人も想定した上で準備することになります。
ジュビロも小川航基や山本康裕が今季絶望となりましたが、それが想定外であったとは思いません。

そこで夏の補強というものに関してですが、前述の「目標」「ノルマ」の達成が前半戦でだいぶ怪しくなった場合にやむなく行うものと言えます。
どのチームの「ノルマ」もJ1残留が当然最低ラインなわけで、それが可能な戦力でシーズンに臨んだはずですが、現在残留争いに巻き込まれているクラブは当初の計画と現実が乖離してしまったと言えます。
現有戦力で厳しいとなると、補強という予算外の投資をしてでも、J2に落ちた時の損失よりはマシという判断から、下位クラブは慌てて補強に走ります。
それもほとんど外国人アタッカー。チームとしてうまくいっていないので、1人で何とかしてくださいよという神頼みみたいな補強です。

札幌 ジェイ、チャナティップ
大宮 マルセロ
甲府 バホス
新潟 タンキ
広島 パトリック

今発表されている夏の移籍もほとんど残留争いのクラブに集中していますね。
補強同様、監督の交代もいくつかありました。

一方で、「目標」を優勝、あるいはACL圏内に設定している上位クラブも、最後の勝負を分ける勝点1を積み上げるためのラストピースをここで補強する場合があります。

柏 キムボギョン
G大阪 ファンウィジョ
神戸 ポドルスキ・ハーフナーマイク

これらの外国人は以前から交渉が進んでいたものも多く、緊急補強というよりはもともと織り込み済みの部分もあるでしょう。
鹿島に至っては上位なのに異例の監督交代となりましたが、彼らは目標をタイトルではなくチームスタイルの進化という崇高なところに置いているため、鹿島以外のチームには理解しにくいところではあります。

これ以外にも多少の移籍はありますが、ポイントは「中位クラブはほとんど動きがない」ことです。
「目標」「ノルマ」通りに進んでいる限り、チームにフィットするか分からない新戦力に余計な支出をする必要がないからです。

(続く)
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