214349☆エンツォ 2018/10/11 08:29 (Safari)
希望のある重要な話
どうも暗い話題ばかりが多いが、
「Jリーグのスタジアム規模は適正なのか? 最新データが紐解く…最大の鍵は『満員感』」と題されたFootball Zoneの記事をお読みになった方も多いと思う。
Jリーグとビジネスパートナーシップ契約を結んでいる監査法人デロイト・トーマツの分析によれば、J1リーグの18クラブのホームゲームの集客数を最大収容人数で割ってスタジアムの「満員感」を指標化した結果、J1トップクラブがジュビロ磐田だったという記事だ。
これは短い記事だが非常に重要な視点を提供している
私は常々、木村(社長)ー名波(監督)のタッグをヤマ発〜ジュビロの長い歴史の中でも荒田-杉山、荒田-オフトを超えるきわめて有能なフロントと現場のマネジメントユニットになると思っている。
これほど大量故障者を出し、いくつかの青写真に想定を超える出来事が重なり残留争いに巻き込まれている今シーズンではあるが、そうした勝敗を戦術面から批判するだけでは、現在のマネジメントを正しく批判することにはならないし、目先の勝敗だけでジュビロ磐田がほぼ初めて獲得することになる「本格的なクラブ経営」の機会をぶち壊しにしてしまうことになるだろう。その意味で解任など論外であると私は常に言っている。
名波が監督になってからホーム動員は完全にV字ターンに転じ、サポーターのロイヤルティは確実にかつてなく高まっている。
そして彼ら木村ー名波コンビが志向しているクラブ像は、「ファミリー的な中規模エクセレントクラブ」だ。
スタジアムの規模、強化費の規模、過去の実績、磐田という土地やクラブのブランド価値全てにおいて、ジュビロは8〜11位水準のクラブであり、昨年の6位などというのは望外の出来栄えと言っていい。
クラブの運営は、そうした有形無形資産の価値に見合った適正な規模と持続性のある手法でなされなければならない。
木村ー名波コンビは、正しいトラックを走っていることは集客実績が示している。
目先の勝敗で一喜一憂するのも結構だが、長期的な視点でこの二人が創出する息の長いストーリーをサポートすべきだろう。
焦れば失うものは確実に大きくなる。
壊滅的に。