214353☆エンツォ 2018/10/11 09:13 (Safari)
Jリーグ移行後の磐田に、誇るべき歴史があるとすれば、そこには必ず中山と藤田と名波という名前が絡む。彼ら3人を中心に、静岡県の高校サッカーがまだ強かった時代の選手たちがエスパルスや鹿との激しい切磋琢磨で頂点に昇り詰めた歴史。代表の半数が清水や藤枝出身の選手で占められていた時代。だからエスパルスはともかく旧清水市というサッカー王国に対しては敬意と感謝しかない。ヤマ発サッカー部創部に深く関与した元三菱の杉山隆一からして清水出身。磐田という名前を全国区にしたのも彼らの功績。

世代交代の失敗後に磐田が13年間の長い低迷期に甘んじている最大の原因は、清水や藤枝の出身者を集めておけば全国トップレベルのJリーグチームを簡単に創出できた時代からの変化と対策を経営陣がキャッチアップできなかったからだ。

同じく田舎町でも鹿島のように3度の黄金期でタイトルを稼ぎまくってきたクラブでもない。
浦和や名古屋のように集客に有利な都市近郊にホームタウンがあるのでも、高額の強化費を持つわけでもない。

コンパクトで臨場感があるヤマスタが大好きだが、磐田の応援スタイルを自慢できると思ったこともない。中山が盛り上げ、俊哉や名波が強い磐田を作ってくれたから貧相さが気にならなかっただけ。昔から東京アウェイのサポの方がはるかに際立っている。

そして13年にも及んだ低迷期に11人の監督を次々に送り出し、最長でも第二次柳下氏の3年。その間の順位は11位2回に8位1回。柳下さんはいい監督だったが補強の必要を天下り経営陣は応えなかった。

ちなみに名波政権を5年目なのに結果が出ないと非難する奴が多いが、シーズン頭からの指揮は4年だけ。名波体制でJ1を戦ったのはまだ3年しかなく、しかもボスロイドありきの戦力から今の基本メンバーで闘うのはまだたったの2年目。つまりJ1仕様のまともな戦力で戦ったのは去年1年だけ。そしてその2年目に大量離脱者という不運に見舞われたのが今年、2018シーズン。それを低迷を名波や強化部の責任にするのはあまりに理不尽。季初のメンバーが離脱しなければトップ5は十分に狙えた。

ではなぜ中断期に得点力不足を外国人で補填しない?という不満も散見するが、そこは中規模クラブの予算と名波の人事哲学。ベテランを多く獲るのは、練習時から代表経験者の「立ち居振る舞い」や意識レベルを若手に学ばせたいというチームの土台づくりの一環。過去に世代交代ありきの若手に任せてうまくいかなかった経験もある。試合の結果だけでなく練習時から彼らの技術とメンタリティを乗り越えてこそ世代交代、というハードルを設けている。これも長期政権ならではのアプローチと言える。

留任か解任かという議論にはもう一つ重要な側面がある。「観客動員」だ。名波体制下での観客動員は、完全にV字ターン。ホームで1万人集めるのがやっとだった時期は名波と幹部が陣頭に立っての集客努力が奏功したからだ。ジュビロに動員V字ターンをもたらしたスター監督のクビを飛ばすほどジュビロというクラブにブランド価値があり、磐田という田舎町に、経験豊富で実績がある監督がおいそれと誘致できるほど、ホームタウンとしてのブランド価値が高いとでも自惚れているのだろうか?


名波には磐田で監督として栄光をつかんでもらう。

どこかよそのクラブを率いて監督名波が成功するのを観ることがあったら、その時こそ磐田は全国の笑いモノだろう。
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