52999☆ぽち 2015/04/16 17:52 (Chrome)
スポーツ報知、木村社長のインタビューです
―磐田の社長になって感じられたことは?
木村「会社とサッカークラブはすごく重なると思っています。販売会社は、営業の他にもサービス業務などいろいろな部門がある。クラブも選手が試合をして後方のスタッフもいる。1つ勝つのにも、物を売るのにも組織としての力が必要です。前の会社で営業、企画、管理、マネジメントと、すべてをやらせてもらってきたので、違和感なくやれています」
―J2、2年目。難しい時期の社長就任で火中の栗を拾った感じも?
「全然そんなことを思っていません。逆に、この時期だから自分だと。昔お世話になったチームでOB。ジュビロを良くしたいという情熱、体力、愛、誇りはある。それがなかったら来ていません」
―昨年の試合は見ていますか?
「実際に3、4試合、DVDでも10数試合は見ました。頑張っていた。ただチームとして機能していないように見えた。一生懸命走っていたけど、何をやっているかが共有化されていなかったかなと。クラブスタッフも、個人ではみんな頑張っているが、もっと横のつながりなどを強くしないと。それが自分の仕事だと思っています」
―ヤマハ発動機販売社長からの転身。不安は?
「不安というより、また俺、勝負するの?と(笑い)。販売社長がビジネスマン最後の仕事だと思っていたから。それが自分を知る3人から同じことを言われたんです」
―というのは。
「尊敬する上司、中学高校と一緒にサッカーをやった仲間、女房。3人に、今までの仕事すべてがジュビロで社長をやるためだったと。言われてみると、そうだなと」
―選手としてできなかったことを社長でする?
「1977年にヤマハ発動機のサッカー部に入ったけど、けがもあって1年で引退。力になれなかった。それでも良い会社で残って仕事をしていいと。サッカーで貢献できなかったから頑張った。人の1・5倍は働いた。営業の世界で得点王になってやろうと思っていたら、販売で社長になっていました。今度はクラブの社長として、自分のできることは何でもしようと。当然どこへでも営業に行きますよ」
―現役時代はFWだったと聞いています。
「足は速かった。はだしでも100メートルを11秒、50メートルは5秒8。当たりも誰にも負けない。得点能力もあったと思う。ただパスをしない、守備をしない。サッカーを分かっていなかった(笑い)」
―名波監督率いるチームは好調です。
「まだまだ熟成されて強くなると思います。負けても次の試合には問題点を修正をしてきている。ただサッカーのことは加藤久GMや名波監督というプロの方がいるので、私はクラブ全体のことを見たいと思っています」
―今年の目標は?
「チームはJ1昇格。そしてクラブとしてはチームジュビロ磐田をつくる。選手始めクラブスタッフまで100人程いて、それが一つになったら本当に強い。さらにサポーター、地域、スポンサーの方たちとも一つになっていけるようにしたいです」
―その先のビジョンは?
「強いジュビロの復活。魅力あるサッカーを展開して日本とアジアのトップを目指す。これを何年でできるか。営業でも1年だけ売るのは難しくない。でも継続的に数字を残すのは難しい。我々は常にトップに君臨する、そこを目指すべきだと思っています。自分が社長の間に、その土台だけでもつくりたいです」