53726☆あ 2015/04/23 15:07 (iPhone ios8.3)
J2磐田の本拠地ヤマハスタジアムで、ピッチ上の選手たちと応援スタンドとの一体感が高まっている。選手の発案で開幕直前に生まれた勝利後のパフォーマンスは象徴的。4勝1分けとホームで負け無しのチームを後押ししている。
3月8日の北九州との開幕戦。3―1で快勝した選手たちが試合後、センターサークル付近に一列に並んで手をつないだ。観客の歓声と共にゴール裏へ走り出し、一斉にジャンプ。スタジアム中が歓喜に満ちた。昨季は中止していた応援歌「勝利は続くよどこまでも」も復活。約2年ぶりにスタジアムに凱歌(がいか)が響いた。
開幕前日に岡田主将と桜内選手会長が、サポーター団体の代表者と話し合った。「一緒に何かできないか」。提案したのが、ドイツ・ドルトムントを参考にした喜びを分かち合う方法だった。
周囲の反応は上々だ。「すごく良かった」「昨季と雰囲気が変わった」―。ネット上の掲示板やSNSなどには、共に歓喜する写真が多数投稿されている。「あれをやりたいサポーターもいるはず。勝ってできることなので楽しい」と桜内。選手にも好評だ。
4月19日の東京V戦。PKを決めたジェイが観客席に駆け寄り、「熱狂的に応援してくれるサポーターに感謝を示したかった」と両手を広げて喜びを表現した。ここ数年はあまり見られなかった観客とゴールを喜び合う光景が今季は格段に増えている。
サポーターの声援が選手を後押しし、チームの活躍がさらに応援を盛り上げる―。そんな好循環が、首位に立つチームの原動力になっている。