61949☆こ 2015/07/10 12:32 (iPod)
青空ミーティング
J2磐田には選手の団結力で苦境を打開するムードが出てきた。前日8日のホーム讃岐戦で1−1と引き分けたチームは9日、磐田市内のグラウンドで練習再開。先発11選手がウオーキングなどの軽めの調整をしながら「青空ディスカッション」に取り組んだ。
雨の上がったグラウンドを歩く選手たちの口は止まらなかった。身ぶり手ぶりを加えながら、悔しい引き分けに終わった讃岐戦を振り返っていた。お互いにプレーに対する要求をはじめ「時間帯によって規則を作った方がいいのか」などの提案を出し合ったという。MF宮崎智彦(28)は「前線も後ろもバラバラにならないでやっていこうと、どうしていこうかと話せた」と解説。選手間で意思統一できつつあるようだ。
昨シーズン終盤の経験を生かす時が来た。昨季は6戦勝ちなし(5分1敗)でシーズンを終え、そのままJ1昇格プレーオフで山形に1−2で敗れた。勝ちきれない雰囲気を切り替えることができないまま、J1昇格を逃した。ところが、今季は選手の意識も高く、意見交換も活発だ。DF森下俊(29)は「こんなにみんなしゃべるんだと思った。去年よりもよく話している」と話すなど、今年は新鮮味あふれるムードが漂っている。
練習の最後にはリラックスした表情があふれ、笑顔を見せる選手もいた。名波浩監督(42)も「敗戦後の切り替えや、課題を話し合う反省の質が高くなってきた」と、以前から手応えを口にしている。下を向いている時間はない。まだ順位は2位。名波イズムが浸透してきた選手たちには、J1昇格に向けて突き進む意欲が満ちあふれている。【保坂恭子】