サッカーJ2・モンテディオ山形は4日、天童市の県総合運動公園第3運動広場で紅白戦を行った。7日に行われる千葉とのJ1昇格プレーオフ決勝(PO、東京都・味の素スタジアム)を見据え、細かな連係をチェックした。
基本陣形は変わらないが、磐田とのPO準決勝で右足の太もも裏に違和感を覚えたMFディエゴは、この日も全体練習を回避。主力組のワントップには、FW林陵平が起用された。選手同士の距離感やカバリングなどを意識しながら行った。
FW山崎、決意固く「失うもの何もない」
○…FW山崎雅人は4日に33歳の誕生日を迎えた。「ケーキは試合が終わるまで我慢する」と宣言。まずは勝利で自ら花を添えるつもりだ。
日付が変わる午前0時にチームメートからお祝いメールが届くのを待っていたが、「誰からもメッセージが届かなかった」と苦笑い。「それだけみんな試合に集中しているということ。戦いが続く中で誕生日を迎えたことはあまりない」とはにかみ、報道陣を和ませた。
千葉戦に向け「相手はいい選手がそろっているが、自分たちは勢いを持って臨みたい」とし、「先制点が大事になる。粘り強く守り、最後まで何が起きてもいいように準備する」と話す。「失うものは何もない。アグレッシブに戦うだけ」―。こう繰り返す主将の決意は固い。
2011年途中にJ1広島から移籍。降格やJ2での低迷期も経験してきた。「悔しい思いをしてきた。試合に出られない選手のためにも頑張る」と誓った。
FW林、先発出場へ「悔しさをぶつける」
○…PO決勝という大一番で、FW林陵平が先発出場する可能性が高まった。今季はリーグ戦で先発出場がなく、出場時間はわずかに40分。不本意なシーズンを送ってきたが、この日の紅白戦では、PO準決勝でけがをしたMFディエゴに代わってワントップで起用された。「復帰してから、なかなか出場できず悔しい思いをしてきた。その気持ちをぶつけたい」と語った。
昨季は12得点でチームトップタイ。ただ、昨年11月の松本戦で左膝前十字靱帯(じんたい)を損傷し、新体制でのキャンプはリハビリに割いた。今月3日でその手術から1年が経過した。控えに甘んじ、ベンチにも入れない日々を送ってきたが、「腐らずやってきた。いつも100パーセントの努力をしてきたつもり」とし、「この一年間の積み重ねを出せたらいい」。
ゴール後の派手なパフォーマンスは林の代名詞。だが、今季は無得点で「(パフォーマンスの)ストックがありすぎて困っている」と報道陣の笑いを誘った。天皇杯4回戦のJ1鳥栖戦(1―0)では延長を含め120分間プレー。1日の練習試合では4得点で猛アピールした。石崎信弘監督は「林は前線でボールを収められる。うまく特長を生かしてやりたい」と話す。
「チームのために全てを出したい」。林の気持ちは既に高ぶっている。