【山形】初タイトルへ“カメ作戦”打倒G大阪へ守備固め「耐えるしかない」
J2モンテディオ山形は13日、日本一をかけ、天皇杯決勝でJ1G大阪と対戦(午後2時〜、日産ス)する。チームは10日、守備練習を中心に約2時間、汗を流した。7日のJ1昇格プレーオフ決勝で千葉との接戦を制し、4年ぶりのJ1舞台をつかんで勢いに乗る山形。J1王者との決戦を“亀作戦”で制し、クラブ初タイトルを狙いにいく。
秘策で勝つ! 石崎信弘監督(56)が、G大阪との天皇杯決勝を“亀作戦”で勝ちきる。「高い位置からプレッシャーをかけたら、スコスコとやられる。カメになって、がっちり守って、耐えるしかないじゃろ」。引いて守り、カウンターからの得点で日本一の座を奪いにいく構えだ。
前線から激しいプレッシャーをかけ、主導権を握る山形のスタイルはキャンプから貫いてきたもので、ここにきての戦術変更は考えにくい。しかし、相手はナビスコ杯、J1リーグと制覇し3冠を狙う国内最強のガンバ。今季の最優秀選手賞に輝いたMF遠藤を筆頭に、ベストイレブンのFWパトリック、FW宇佐美とタレントがそろう強敵を前に、奇襲作戦もないとは言い切れない状況だ。
G大阪は、石崎監督には因縁の相手だ。08年の柏時代、天皇杯決勝で対戦。0―0の延長後半11分に失点し、優勝を奪われた苦い思い出がある。「退任が決まっていたが、少しでも長く一緒に、(当時開催日の)元日までサッカーをやろうと、目標を立てた。目標を優勝にしとけばよかった」と振り返る。
それでも、勝利の予兆はある。これまで指揮を執ったチームで、天皇杯のG大阪戦は5試合を戦い、黒星、白星、黒星、白星、黒星。この流れだと次は白星だ。勝てばアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の出場権も得る一戦。「ACLは金がかかる。来季のJ1が大変になる」と冗談めかした指揮官だが、本音ものぞかせた。「日本一にはなりたいんじゃ」。貪欲に勝利を目指す。(武田 泉)