109770☆ああ 2017/12/24 06:56 (F906i)
会議も終わりかけの頃、突然チャイムが鳴った。
スタッフの一人が玄関へ行って、驚きの歓声をあげた。 何事かとスタッフ全員が行って、さらに大歓声があがった。
そこにいたのは、大空翼、中田英寿、カカの3人だった。 実は、キャプテンホンダがエスパルス時代から交流があった大空翼の粋な計らいで、中田とカカもお忍びで誘ってくれたのだ。 そうして始まった、盛大な打ち上げで事件は起きた。
勇者木山は興奮して、ここぞの時にとっておいたマスターボールを、翼目掛けて投げた。 すると翼の足に龍神が宿り、唸りをあげた右足がボールを捉えると、雷光を鳴り響かせながら跳ね返してみせた。 ホンダ、中田、カカ「ま、ま、マスターボールを、は、は、は跳ね返したあぁぁぁ!!!」 これは宇宙で、翼とナトゥレーザにしかできない。
翼は言った。「僕は、他人に左右されたくなんかない、悪いけど君の行為には返事できないよ」
マスターボールはコロコロ転がり、勇者木山の足元へ帰った。 勇者木山はすぐさまそれを拾い上げると、ポッケへしまい翼の元へ駆け寄り謝罪した。 二人は和解し、より一層絆を深めた。 勇者木山は、これ以上、場の雰囲気を壊し、良好な関係を崩すのを恐れて、カカをGETするのを断念せざるを得なかった。
そう、全てはこの時、マスターボールを使う相手が、翼ではなくカカだったら。 世の中変わっていただろう。