2737292☆ああ 2025/06/17 16:06 (Chrome)
長くてゴメンなさい。清尾さんの過去記事の抜粋を貼らせてください。

信じても報われないこともある。
 95年7月19日午後9時9分(正確ではないが)。アルシンドのシュートがレッズのゴールに突き刺さったあの場面は忘れられない。僕は今と違ってあのときだけはスタンドから見ていたのだ。あのときのレッズのゴール裏は、凍りついたとか泣き崩れたとかいう言葉だけでは不十分だ。初めて心底から勝利を確信しながら応援し、それが報われなかったときの気持ちを、どう表現したらいいのだろう。あえて例えるなら、それまで地の底をウロウロさまよっていたのが上に続く階段を見つけ、昇っていたところ、いきなりその階段が途切れてしまったような、としようか。
 だが上に続く道がなくなって、ずっと途方にくれていた訳ではなかった。あのときゴール裏で立ち上がったレッズサポーターの顔には疲労感や挫折感よりも、明るさの方が多く浮かんでいた。それは「俺たちは勝てるんだ。優勝に近づいたんだ」という実感が生んだものだったろう。今回は駄目だったが、また次の道を探せばいい。 
 それまでは、信じて応援している、と言っても負け続けていたことを知っているサポーターは、信じきっていなかったかもしれない。勝ってうれしい、気持ちのどこかに「意外さの喜び」も混じっていた。それが「信じたことが実現した喜び」に変わっていった95年。「確信した勝利」は「意外な勝利」よりも喜びが大きかった。「たまに勝つからうれしい」と思っていたがそうではなかった。仲間と勝利を確信しながら応援し、それが報われたときの喜びは何物にも代え難かった。そして信じても報われないことがあることを知っても、信じて戦わなければ何も生まれないことを体感した95年1stステージだった。
返信超いいね順📈超勢い

返信コメントをする

💬 返信コメント:0件

※返信コメントがありません


🔙TOPに戻る