2903451☆ああ 2025/10/01 13:58 (Android)
子供の頃、近所のお兄さんにたまにスタジアムに連れてってもらってた
お兄さんもまだ高校生くらいだったと思うけどスタジアムでお兄さんやその仲間に混ざってわいわいやってると自分も大人になったみたいで楽しかった
お荷物とか言われるくらい弱くて、負け試合の後なんてもうここに書けないような罵詈雑言が飛び交っていて、自分もついそれを家族相手に発した事があった
母親はびっくりして、なんでそんな酷い事言うの?そんなに嫌いならもう見に行くの止めなさい、お兄さんにも私から断るわ、と
その剣幕に怖じけてしまってその時は何も言えなかったけどもうスタジアムに行けないと思うと悲しかった
ある時、街中でお兄さんにバッタリ合って、こんな事があったんでもう行けないかも知れないって半べそかいて話した
そうしたらお兄さんはこう言った
「サポーターっていうのが試合の結果が満足しなければ文句も言うし悔しさが大きいと酷い事を言ったりもする
だけどね、どんなに文句言ったって次の試合になれば一生懸命声を出してクラブを勝たせようって一生懸命応援するんだよ、文句言ってそれで応援するのを止めちゃったら、それはもうサポーターじゃないんだ、お母さんに言えるかい?おれから話そうか?」
おれは自分で言ってみるからまたスタジアムに連れてってお願いしてお兄さんと別れた
その日、おれは拙いながらも一生懸命言われた事を母親に話した
母親は、負けて悔しいのは分かるけど汚い言葉を使うには止めてとだけ言ってまたスタジアムに行くのを許してくれた
おれはそのお兄さんに言われたサポーターの心構えというか覚悟というか、それが無性にカッコよく見えた
自分も将来そんなサポーターになりたいって思った