No.673200
他の選手からは、こんな話も聞かれた。「どのように守備をハメるのか、と対策を練る。そして試合中、それがハマらなかった時、どのように修正するかの指示が出る。しかし、結局そこまでだった」と。どのようにボールを奪って、どのように攻撃を組み立てるのか。攻撃のデザインがないままだった。大槻監督は分析や育成のスペシャリストと言われてきた。ただし、攻撃のアイデアがないのでは?という不安であり指摘と言えた。つまり、戦術がない、と。
もちろん「戦術がない」ことはないのかもしれない。が、確かに結局は個人頼みだった。興梠慎三への完全依存であり、ファブリシオ、山中亮輔、柏木陽介らの「必殺技」頼みであり、最終節のマルティノスのセンターフォワード起用にもそれは現れていた。個の力で何とかするしかない。だから、それぞれが頑張っているが、バラバラだった。
結果、何を目指すのか具体性を欠いたまま。2019シーズン、ミシャの遺産がほぼ使い切られたことで、より攻撃の形は失われていった。大槻監督の言葉を借りれば『We are Reds』に関わるほぼ全ての人が、「現状ではかなりマズいぞ」と感じている。そのなかで、現フロント体制下だけが「大丈夫だ」と胸を張っている状況だと言える。