719011☆ああ  2020/07/17 20:21 (iPhone ios13.5.1)
興梠慎三のメモリアルゴールが決まった瞬間、クラブ内部は慌ただしく動いていた。
その翌日には、レッズ通算100ゴール記念グッズがオンラインショップにズラリと並んだ。Tシャツやクッションなどを含めて計10アイテム。朝からうれしい悲鳴が止まらなかった。
 次から次へと注文が殺到し、わずか半日で売り上げは1000万円を超えた。商品企画および制作の担当者は声を上ずらせていた。
最も値が張る2万円以上の記念ユニフォームも飛ぶように売れているという。コロナ禍の影響でリーグ再開が遅れたことでやきもきしながらも、当初の予定よりもアイテムが充実したのは不幸中の幸い。デザインに使用するゴールパフォーマンスの絵柄はギリギリまで熟考した。
 そして、「100」の数字の中には、ともに積み上げた記録という意味を込め、ファン・サポーターの写真をはめ込んだ。今シーズンの開幕前には素案が完成し、本人にもチェックしてもらっていた。いつものことではあるが、細かく口を出すタイプではない。
「みんなが一生懸命になって作ってくれたんだから、これでいいんじゃない」
エースの言葉にはスタッフへの思いやりがにじんでいた。
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