756923☆ああ 2025/09/01 20:46 (Android)
部下が少し緊張した面持ちでブレストの相談に来た。
その瞬間を待っていたかのように、僕は鞄に手を伸ばす。
昨晩日立台で手に入れたばかりの、黒地に「No Reysol, No Life」と印字されたペンケース。
嬉々としてファスナーを開き、ペンを一本抜き取ると、白い紙に、連勝のリズムをなぞるようにすらすらと文字を書き込んだ。
部下は思わず目を丸くし、そして少しだけ笑った。
熱の残る日立台の記憶が、職場の空気にそっと混ざり込んだ瞬間だった。