>>456517
ほんまにそのとおりで、ここでもよく「CBを補強しろ」って見るんですけど、そこじゃないんですよね。確かにピンチや失点を減らしたいってのは分かるんですけど、そこを改善したいからCBを補強しろっていうのは、根本的な原因を見れてなくて安直すぎる。いくら良いCBを世界中からかき集めても、それほど失点やピンチは変わらないと思います。
サンガの失点シーンやピンチのシーンて、相手に崩されてやられるっていうより、自分達のミスで自滅してることの方が圧倒的に多い。
それはサンガの戦術の一つ、縦パスの多さにあります。特に前半戦は奪ってすぐに縦パスやロングボールを前線に入れる傾向があったんですが、そこで出し手と受け手の呼吸が合ってなかったり、相手に引っ掛けられたりして、奪ったのにすぐ相手ボールになるっていうケースがあまりにも多かったです。
そうなると、サンガのフィールドプレーヤーはCB2人ないし1人を残して前がかりになるので、後ろに広大なスペースができ、相手に奪われると中盤とCBの間やサイドのスペースにボールを入れられ、どうしても数的同数や不利の状況が作られていました。
サッカーでは数的優位を作ってチャレンジ&カバーで奪うというのが守備の基本形ですが、それができなくなっていました。
なので、こういう形で奪われてピンチに繋がるとどうしても守備側が不利になるので個のスキルがどうとかっていう話ではなくなります。
相手からしても、サンガが勝手にミスしてくれるので、変に崩そうとしなくても、そこにボールを入れればチャンスになるので楽に攻められます。
バレーボールで例えると、上手くレシーブはできてるんですが、その後のトスが上手くいかず、アタックを打てずにそのままトスで上げたボールが相手コートに入って、相手にチャンスを与えまくるという感じです。
その反省もあってか、途中から無闇に縦パスを入れることは減った(それでも多かったですが)ことが後半戦に巻き返せた一つの要因です。
そういう戦い方の修正に加えて、ラファエルの加入や、トゥーリオが水を得た魚のように活躍しだせたことも良かった点。
こないだの特番で福田か福岡が「ラファエルが入ったこともあるけど、その前から修正はしてた」っていう趣旨の発言がありましたが、そこやと思います。
ただ、前半戦から縦パスの狙い所は決して悪いものばかりではなく、そこが繋がってればチャンスになってたなというところは多くありました。
なので、奪った後のパスの出しどころや精度さえ上げれば、ピンチや失点は間違いなく減るし、大熊さんの思う補強し改善すべき点はそこを言ってるのかなと思います。