No.102442
ここに書いていることは、あくまでも私の想像の域を超えません。それをご理解のうえ、お時間があればご一読ください。
経営における重要な指標に投資対効果(ROI)があります。これは、投資に対するリターンを数値的に測定するものです。昨年、京都は闘莉王選手獲得という高額な投資を行いました。
ご存知の通り、技術や経験、闘争心のどれを取っても素晴らしい選手です。一方で、年齢的に体力の低下は否めません。
さて、その高額な投資をしたフロントは投資効果を求められます。一般企業であれば、売上や利益、サッカーチームであれば勝利です。それも単なる勝利ではなく、その投資を活用した勝利が求められます。つまり、闘莉王選手を出場させての勝利です。
ここで、一般企業でもよくある過ちが生じます。投資対効果を求めるあまり、投資したものの活用を目的化してしまい、本来の経営目標や目的を見失ってしまうことがあります。つまり、京都サンガに当てはめると闘莉王選手の出場ありきの体制になってしまいます。
このような心理現象を経済学ではサンクコスト効果、行動経済学ではコンコルド効果と言うようで、負の連鎖から脱け出せなくなります。
2015年。京都サンガは降格圏ギリギリの17位でシーズンを終えました。当時は技術や経験が豊富で、人一倍ゴールへの執着心が強い絶対的エース、大黒選手を擁していました。
あの年はシーズン途中で監督が解任されました。そして、後任の石丸監督はチームを建て直すため、前年のJ2得点王であるそのストライカーをスタメンから外しました。翌年、悪夢の17位からPOに進出できるまでに建て直したその監督は、ご存知の通り、シーズン終了後に契約を解除されました。
それほどの手腕を持った石丸監督がなぜ契約解除されたかを、ここまで読んでいただいた方は想像できると思います。
昨年、PO進出が不可能になってからの数試合。京都サンガの選手たちは若手を中心に泥臭く、がむしゃらに走るサッカーを見せてくれました。そして、そのサッカーは非常に魅力的でした。
私は、実はあれこそが布部監督がやりたいサッカーのような気がしてなりません。
では、その仮説が正しいとするならば、今の京都サンガを見てファンやサポーターが何をなすべきか。
それは決して監督解任要求やフロント批判、ましてやスポンサー批判ではないと思います。
布部監督が本当にやりたいサッカーを勇気と信念をもってできるように、我々がついていると伝え続けることではないでしょうか。
そして、山中社長には心理現象に囚われず、客観的で合理的で、かつ勇気ある経営判断をしていただくよう、促すことではないでしょうか。
改めて言いますが、闘莉王選手は本当に素晴らしい選手です。でも、体力的にスタメンフル出場は厳しいと思います。ここというときに投入する。勝者のメンタリティを植え付けてもらう。精神的支柱になってもらう。メディアへの露出によりチームプレゼンスを高めてもらう。それらで充分投資効果はあると思います。
私は京都サンガが大好きです。勝ったときの選手の笑顔が見たいです。腕を真一文字に横に広げた布部監督のガッツポーズが見たいです。
何を言いたいのかよくわからなくなってきましたが、今シーズン、まだまだこれからです。