175977☆☆☆ 2021/03/22 14:29 (DROID2)
長文
私も昨日の安藤レポートを読んでグッとくるものがありました。
ハイプレスを90分間続けて相手を圧倒するためのトライ。もちろんリスクはありますが、そこから目を背けない。
生みの苦しみがあるとしてもブレずに戦う決意。
古い話になりますが大木監督時代のことを思い出しました。
(あの時の選手で今いるのは引退した安藤さんを除くと宮吉選手だけですが)
当時私たちは「京都スタイル」を掲げていました。
大木監督はハイライン、ハイプレスでしかもサイドも絞ってクローズドにしてウルトラコンパクトにしてスモールフィールドで戦い、
奪われたら即時奪還のカウンタープレスのサッカーでした。カウンターができない時は細かくつないで崩すパスサッカー。
その一つのサイクルが大木監督の退任と共に終わりました。
その後、縦への速さ(という名の縦ポン)とか、(石丸監督の)バランスサッカーとか、(中田監督の)ポジショナルプレイとかいろんなことを試しました。
別に大木監督以降を否定するわけではないし、石丸監督や中田監督含め全ての監督をリスペクトします。
ただクラブの姿勢として、一貫した哲学がぐらついたのは大木体制が終わってからの気がします。
問題はサイクルだけでなく、もっと大きな何かがそこで終わったことです。
本来ならクラブの「スタイル」は複数の監督で受け渡せてはじめてスタイルです。一人の監督だけならその監督の特徴にすぎません。
大木監督しかり、チョウ監督しかり。
大木時代は明確にリスクを恐れずに戦っていました。
それが二度目のPO敗戦後、もっと賢く戦った方が良かったのではないか?とかもっと効率よく戦えたのではないか?とか、
リスクとリターンが見合ってないのではないかとかクラブに迷いが生じた気がします。
それはあのPO敗戦で天を仰ぎ涙を流した結果ではないか。何か大きな痛手を被っていたのではないか?そこから迷走がはじまったのではないか?
今シーズン一回りしてもう一度リスクを怖がらずに戦う監督に巡り合えました。もちろん戦術的には大木監督とは違います。
ハイライン、ハイプレスは似ていますしリスクを恐れないのも似てますが、サイドの使い方とかは全く違います。
5レーンを意識するのは中田監督とも似ていますすし、サイドで三角形を作って崩していくのも似てますが、サイドバックのタイプは全然違います。
(大木時代の福村安藤、中田時代の黒木福岡の両サイドバックが中盤の構成への関与の度合いが大きいのに対して荻原飯田は縦への意識が高い)
でもそういった細かい戦術の違いはさておき、クラブとして決して失ってはいけない大事なものを作ろうとしているような気がします。
一戦一戦の結果ももちろん大事ですが、決して失ってはいけないクラブのアイデンティティのようなもの。継続していくべきスタイルやフィロソフィーやカルチャー。
それがある限りファイティングポーズをとれます。
京都から世界に文化を発信していくという今シーズンからの新しい始動。自分たちが何ものなのかを見つめる愚直な戦い。
ハイプレスを90分続けて相手を圧倒するトライ。もちろん紆余曲折はあるでしょう。昨日の敗戦はとても悔しかったけど、とても重要な敗戦だったと思います。
安藤さんがそのレポートを書いたと思うと心が揺さぶられました。