443664☆ああ 2024/11/04 06:18 (iOS17.6)
京都サンガが4試合を残して、待望のJ1残留が見えてきた。

 2連勝で勝ち点44に伸ばし、前節14位から13位に浮上。サンフレッチェ広島との敵地戦での勝利は26年ぶりで、相手を首位から陥落させた価値ある勝利だった。

 立ちはだかったのは、プロ12年目のGK太田岳志(33)だった。

 32歳だった昨季にJ1ビューを飾った遅咲きで、今季もわずか4試合目。しかも先発は半年ぶりで、守護神ク・ソンユンの出場停止で急きょ、巡ってきた出番だった。

 前半だけで広島DF中野やFWパシエンシアの決定的なシュートを阻止。太田が神セーブを連発し、先制点を与えなかったことで、味方の後半の決勝点につなげた。

 「首位の広島相手に、絶対ピンチは何回か訪れると覚悟していた。シュートも味方がコースをうまく狭めてくれたおかげで、僕としてもそこまで難しい対応ではなかった。チーム全員での勝利です」

 ベテランは控えめに喜んだが、昨季のルヴァン杯でも好セーブ連発でセレッソ大阪、ガンバ大阪から1次リーグ3連勝をつかんだ。序列はチームで3、4番手であっても、常に手を抜かない練習姿勢を貫く。

 だからこの日、゙貴裁監督(55)は、試合直後のインタビューで感極まった。

 太田の活躍を聞かれて「まじめに生きていると、いいことがあるんだなというふうに教えられました」。

 その心中を記者会見で再び聞かれると、指揮官は「僕が就任した時から、出場機会が多くなかった。感傷的というよりは感動した(から涙が出た)」と説明。

 それを聞いた太田も「(監督が涙ぐんだ)みたいですね。僕は全然、知らなかったんですが…。1つ1つのプレーで人を感動させられるのは、選手冥利(みょうり)に尽きる」と真顔に返答した。
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