No.60627
府は従来通り2018年3月までの完成を目指すが、新たな土地の確保や地元協議も必要となり、完成時期が遅れる可能性もある。
JR亀岡駅北側の桂川右岸に近接する亀岡市所有の土地(13・9ヘクタール)から、南隣の民有地「亀岡駅北土地区画整理事業地」(17・2ヘクタール)に移すよう求めた。府や市でつくる専門家会議が非公開の会合で提言をまとめ、府庁で山田啓二知事と桂川孝裕亀岡市長に提言書を渡した。
専門家会議座長の村上興正・元京都大講師(保全生態学)は「今の予定地でも環境に配慮したスタジアム建設は可能だが、調査を終えるまでに最低3年はかかり、完成も遅れる」と強調。「提言した場所は開発地域で、アユモドキの生息数も限られ、影響は少ない」と説明した。
山田知事は「前向きな提言だ」と評価したが、「府の負担は156億円という範囲内で考える」と述べ、土地買収などでの追加負担は否定した。桂川市長は、市が予定地を約14億円で取得し、地元住民らと協議してきた経緯を踏まえ、「正直言って困惑している。(土地買収費を含め)関連事業で50億円と市議会に説明しており、市のできる範囲も限られる。新たな場所で技術的に建てられるのか、土地所有者の理解を得られるのか、課題も多い」と述べた。
スタジアム計画は環境影響評価のため、完成時期を当初の予定より1年先延ばしした。ただ、昨年末までに終えるはずだった調査の継続が必要で、今年4月に予定していた本体工事開始を見送っている。