407847☆ノブ■ 2021/11/22 23:00 (Nokia)
男性
フリーのトリテンからA
—「身の丈」ではなく「背伸び」をということか。
聞き方によってはニュアンスが難しいかもしれないが、ある程度地に足がついた状態で背伸びをしてということ。わたしは「身の丈」という言葉はあまり使っていない。「身の丈」を否定するというつもりはないのだが、来季やはり背伸びをするくらいで行きたい。あまり飛び跳ねてしまうとコケてしまって、それは経営として許されないことなので、いろんな方の協力もまたいただきながら、少し「身の丈」を伸ばしていきたい。縮んでしまうのを出来るだけ小さくしたいし、そこでトップチームに注ぎ込めるぶんは出来るだけ注ぎ込みたい。
——J1で3シーズンやってみて、特に今季はコロナ禍で戦力差がモロに出た。資金面の差は実感されたか。
コロナで特に顕著になったとは思うが、やはり大きなクラブとわれわれ地方クラブとの格差は出てきていると思う。今日降格決定したクラブ、そして残留争い中のクラブは、親会社の有無は別にしてみな地方クラブ。そのへんでは格差が大きくなってきた。それを条件として、われわれがどれだけやれるのかというのを、今後は長い目でいろいろと考えていかなくてはならない。
——Jリーグの理事も務めているが、クラブ間格差について意見が出るようなことは。ビッグクラブに有利なレギュレーションだったと思うが。
理事会も実行委員会でもビッグクラブの発言力が大きいというようなことはない。議論はいろいろ出るが、むしろ出来るだけ公平にするにはどうすればいいかを考えている。ただ、予算の多い少ないはクラブの問題であり、リーグの問題ではない。日程についてはACLに出ているクラブはわれわれよりもっと厳しい。そういう点についてもリーグは出来るだけ公平を期しているとわたしは思っている。
——あらためて地方クラブの大分がJ1定着するための課題を、どのへんに感じるか。
やはり事業費全体の拡大が必要。その中でトップチームにお金を出来るだけ注ぎ込んでいく。それと、長期的課題としては育成。ここを力を入れていきたい。入れていかざるを得ない。
——勝負のシーズンで新しいチームを作り直すような状況になってしまった。社長として後悔などは。
後悔は特にない。これは今季に限った問題ではないと思っている。この構造を変えていかなくては、トータルの事業費が、少しずつ増えてはきたのだが、どこかでジャンプアップするようなことをやっていかないかぎり厳しいのかなということは、ずっと考えている。
陥落は決まったが、まだリーグ戦も2試合残っているし、天皇杯も残っており、目の前の試合に全力を尽くすというチームの姿勢はこれからも変わらない。よろしくお願いいたします。