No.151078
sportiveより
チアゴ・ガリャルドが“乱心”したのは、晩夏の日差しが照りつける午後のトレーニングでのことだ。ボールを奪われたことにカッとなり、たちまち削り返す。その蛮行に、周りから一斉に非難の怒声が上がる。いったんトレーニングから外に出され、落ち着くように促されたチアゴ・ガリャルドは、プレーに戻ることを許されると、直後にボールを受けようとする大野和成の方へと猛然と走っていき、深いタックルを大野の足下に見舞った。
チアゴ・ガリャルドを強い口調で叱責していたキャプテンの大野は間一髪、大きくジャンプしてタックルをかわしはした。この光景に心底ゾッとさせられたのは、6月に右ひざの手術を受けた大野にとって、この日のトレーニングがようやく対人プレーが解禁された、まさにその日だったからだ。
「こういうことが一度や二度ではない。そのたびに注意しているけれど、直らない。チアゴを今後どうするかは、強化部が判断することになる」。呂比須監督の言葉通り、以降、試合のメンバーに入らず、トレーニングもチームとは別に行っていたチアゴ・ガリャルドは9月28日に家族の事情により、一時帰国。再来日することはなかった。