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一応、彼のポジションは、ディフェンダー登録ではあるが、実は彼の真骨頂は一撃必殺のキラーパスなのである。
その類まれなる視野の広さ、スペースを嗅ぎ取る嗅覚、そして緩急自在の魔法のようにコントロールできるボールスピードによって彼は今まで数々の伝説的なアシストをモノにしてきた。
そしてそんな彼は今年から“島尾”という名の快速日本人フォワードとコンビを組むことになった。
その快速フォワード、島尾の俊足ぶりはとにかく凄まじく、間違いなくJリーグbPのスピードであった。
しかし、島尾には決定的な欠点があった。それはあまりにも島尾の動き出しが早すぎるため、彼はすぐオフサイドに引っかかってしまうのである。
それでもかのモザンビーク代表のディフェンダーはその島尾の俊足ぶりに心底ほれ込み、何十回となく島尾へのラストパスをトライしてきた。
しかしやはり結果は無残なものであった。あまりにも島尾の動き出しが早すぎるため、ただの一度もゴールという結果を残すことが出来なかったのである。
決してあきらめることなく、忍耐強く島尾へのラストパスにチャレンジしてきた、ベガルタ仙台所属のモザンビーク代表のディフェンダー。
何十回となく同じ失敗を繰り返してはオフサイドに引っかかってしまう、その快速日本人フォワードに対して、モザンビーク代表のディフェンダーはついに堪忍袋の尾が切れてゲーム中に怒鳴り声をあげてしまった。
「島尾!まて!」