285587☆うほっ 2020/10/06 23:35 (F-01J)
レガシー
清水秀彦元監督がアマチュアクラブのようだったベガルタ仙台を、クラブハウス入口で脱いだスパイクの揃え方から教え、練習場にチームフラッグを掲げファンを呼び込み、選手達にプロとしての自覚を持たせプロチームというものを教えてくれた。念願のJ1という舞台に導いてくれた。
手倉森誠元監督が堅守速攻を掲げ堅い守りの重要性を説きJ2優勝J1再昇格を果たしてくれた。東日本大震災という未曾有の災害にも負けず、東北・宮城・仙台のために闘ってくれた。リーグ2位まで上り詰めACLにも連れて行ってくれた。
その手倉森誠元監督のもとでトップコーチとして学んだ渡邉晋元監督は、アーノルドで壊滅状態のチームをシーズン途中で任されながらチームを降格の危機から救った。天皇杯決勝の舞台にも立たせてくれた。6年という歳月、年間順位を1度も下げたことはなかった。着実に順位を上げている途中だった。クラブ史上初の元選手の監督でもある。
それぞれの過去の遺産には愛される理由がある。だから人がついてきた。多少運営がおかしくても見過ごされた。だが今回は違う。これまでのレガシーを未来に繋げられないかも知れない事態だ。愛があるからこそ怒るのだ。