684479☆彰はアキラめろ 2023/07/12 11:33 (iOS16.5.1)
戦術変えて臨むも不発
仙台が泥沼から抜け出せない。残留争いに沈む栃木相手に引き分けが関の山では、どこに勝てるというのか。白星は6試合なく、J1昇格の掛け声がむなしく聞こえる。
伊藤監督がこだわってきた可変システムをやめ、オーソドックスな4―2―3―1で臨んだ。多くの選手がやりやすいと感じていた並び。戦術的な駆け引きを好む伊藤監督が「泥くさくても勝とうと思った」と採用した現実策も、功を奏さなかった。
ビルドアップ時に「立ち位置があやふやになった」。トップ下の郷家が下がり過ぎ、用意していたバランスが崩れた。途中から右サイドハーフのフォギーニョとポジションを入れ替えて修正を図ったが、劇的に優勢とはならなかった。
それは無理もない。誰もが経験している並びとはいえ、選手たちはシーズンの半分以上を掛けて複雑なシステムに体をなじませようとしていた。右脚のけがから3試合ぶりに復帰し、ボランチを務めた中島は「(突然の採用でも)難しくはないが、それは精度では敵に分がある」と言う。
やりたいことを通してきた栃木に押された。シンプルなロングボールやアーリークロスでゴールを脅かされた。ボールは持てても、シュート数は栃木の14本に対し仙台は10本だった。
プレーオフ圏の6位との勝ち点差は9。「土俵にも立てていないのに、上を見過ぎていた。初心に戻らないといけない」と中島。現状、昇格は先のまた先だ。