152730☆ヴァンフォーレサポーター@都内 2017/10/03 00:33 (Firefox)
男性
妄想
達磨は、鳥栖の本拠地「ベストアメニティスタジアム」でも負けて、正直、心が折れていた。ベスアメの監督室で一人になった時「ああ駄目だ」「やっぱり駄目だ」と思った。去年、一昨年のようにサポーターから、罵声を浴びる事を覚悟した。「非難されるのは仕方ないが、罵声はイヤだ、堪えるな」そう思っていたら、遠くの方から「ヴァンフォーレの応援」が聞こえてきた。最初は空耳だと思っていた。遠くまで来たサポーターが今日の負けを許すとは思えなかったからである。でも、コーチが来て「アレ、凄いですね」と言った時、全てを理解した。遠く甲府の地から来たサポーターが、ベスアメに残って、負けた俺たち(選手、監督)の応援をしているのだと言う事が解った。去年、一昨年はまるで、「悪人」のごとくの扱いだった。甲府は違う、負けても負けても応援してくれる。 皆を集めた。そして伝えた。「ああいうサポーターがいる。絶対に最後まで諦めないぞ」と選手にも言った。通訳を通して、ブラジル人選手にも伝えた。ブラジル人選手にも、その事は通訳を通さなくても、伝わっていた。負けた後に応援されたことなど無かったからである。誰かが「クソッ、涙が出るな」と言った。達磨は思った。「良いチームに来た」。皆のスイッチがオンになった瞬間だった。
妄想です。