No.158918
代表戦を見て
ハリルホジッチが日本サッカーはポゼッション信仰が強すぎて、それよりももっと大事なデュエルを軽視し過ぎている!と以前に発言してましたが...この事自体は目的のゴールを奪う手段の一つがポゼッションなのに、ポゼッションする事が目的になりガチな日本人にとっては的を得てる警鐘だと思います。また短期間の練習時間しか確保出来ない代表においては、単純にデュエルに勝つ確率が高い選手を集めて戦術を教えるやり方は一つの方法だとも感じてます。
それでもヴァンフォーレでは揃えられない様な選手達を集めても、正しいカバーリングやポジショニングを正しい時に出来なければデュエルにも勝てません。
更にクラブにおいては特にヴァンフォーレみたいなプロビンチアにとっては、デュエルに勝てる選手は軒並み高額です。
これは世界的に見ても、最後のアタッキングサードで活躍出来るネイマールやクリロナみたいな選手達が高額で求められてるので分かります。
その時に考えられてきたのが、チャンスに50%でデュエルに勝つ選手は高額だけど、チャンスに20%でしか勝てない選手でもチームとしてポゼッションで相手のチャンスを減らし、自分達のチャンスを相手より3倍多く作れば結果は上回れるとの考え方です。
最近はナポリのサッリが注目されてるのは、他クラブに比べたら高額な選手は少ないけど、戦術が上手く機能しているからだと思います。
別にレスターや湘南みたいに沢山走り回って運動量で活路を見出だすトランジッションサッカーとも違い、適切なタイミングで適切なポジショニングをとるサッカーです。
ポゼッションもしますがそのやり方がグアルディオラとは違います。
チェス用語でもあるポジショナルプレーと言われてる方もいますし、おそらくFC今治の岡田メソッドでも、このスペインサッカーからの考え方を取り入れてると思われます。
自分の勝手な想像ですが、柏時代のサッカーを見てもポゼッションだけに拘ってる訳じゃないので、ナポリのサッリのサッカーが、おそらく吉田監督のやりたいサッカーの完成形に近いのではないか?と思っています。
一つの例を挙げれば...
今季のヴァンフォーレでも前半戦ではやろうとしても相手に引っ掛かっていて、後半戦では出来始めてきた逆サイドでパスを廻して左サイドの高野のトコロにスペースと一対一の状況を作ってやるプレーなんかがそうです。
バスケではアイソレーションって言ってる状況を上手く作り出して使って、ピッチのサイドでも中でも相手を崩して、スペースと自分たちに有利な1on1を作っていくイメージがナポリのサッリのサッカーを見てると重なります。
森晃太がリハビリの為に吉田監督の練習から離れて、吉田監督のパスコーディネーションに付いていけるか不安だと言ったみたいですが、今季のヴァンフォーレが1番向上したのが、この部分だと自分は考えてます。
いくらテクニックがあっても、いくらフィジカルがあっても、適切なタイミングで適切なポジショニングでチカラを発揮出来なければ宝の持ち腐れです。
普通の場合は、これらを教えるには時間が掛かりますし目にも見えにくいですが、今季にこれだけ上達したのならばこのまま上積み出来た時が楽しみです。
だからこそ、目先の真新しさに囚われて選手を多く入れ替えるよりも、今季の選手達に多く残留してもらって上積みしていくのが1番の道のりだと個人的には思います。