28510☆つかさ 2014/11/23 17:54 (none)
【J1:第32節 甲府 vs 広島】レポート:広島に2ゴールでJ1残留を決めた甲府。しかし、一夜明ければ厳しい現実(14.11.23)

偉大な勝利で機嫌よく電車に乗った甲府からの帰り、長野県北部を震源とする地震で電車が一時止まり、「甲府に泊まればよかった」と後悔したが、今朝目にしたスポーツ新聞の「甲府、城福監督勇退へ、契約延長固辞、後任は…」という記事で急に足元がやわらかいものでできている世界に住んでいる気分になってしまった。「2015年も城福と共に」と試合後にサポーターが出した横断幕のメッセージは城福浩監督にどう伝わったのか…的な終わり方の原稿を書こうかと思っていたが、もう陳腐な感じ。もちろん正式発表ではないし、2015年のJ1甲府の監督が城福浩であってほしいと強く思うけれど。

前節から3週間も空いているので右ウィングバック・ジウシーニョが出場停止であることも忘れてしまいそうだったが、甲府の先発は右ウィングバックに松橋優、3バックの右に畑尾大翔を入れる3週間前のC大阪戦と同じ先発メンバー。3バックの右では第28節まで青山直晃が先発して大きく貢献していたが、対広島という対応では畑尾のロングフィード力が、相手ディフェンスラインの裏を狙うが故の佐藤寿人のポジションによって生きると判断して城福監督は畑尾を選んだ。広島は若手を使いたいという意図もあったのか、高萩洋次郎をベンチに座らせ、野津田岳人がシャドーで先発。もともと広島のベンチに座っている選手は他のチームに行けばすぐにレギュラーを取れそうな選手ばかりなので、先発が2〜3人代わったところで質が下がることはない。開始2分のCKのボールを塩谷司がワンタッチで正確にミートしてバーに当てた瞬間は厳しい結果が一瞬頭をよぎったけれど、甲府の13人目の選手である”ゴール枠太郎”がギリギリのところでセーブ。このあとも、アーリークロスをディフェンスラインの間に入って受ける佐藤や石原直樹の上手さに手を焼きながらも甲府はしのいでいった。

攻撃では甲府はなかなか前線にボールが収められなかったが、右ウィングバックの松橋が対面する柏好文の左サイドの裏を狙って柏を牽制。何度かオフサイドになったものの畑尾の出したロングボールに合わせて走り込むことで狙い通りの効果は発揮できていた。ただ、決定機をそれなりに作ることができていたかといえば答えはノー。広島の守備の強さに阻まれていて、コンビネーションの部分では1回しか崩して迫ることはできていなかった。
しかし、この試合で難しい戦いを強いられていたのは広島。ヤマザキナビスコカップ決勝の悔しい逆転負け、優勝も降格もない順位で内に目標を見出さないといけないが、それが難しいのは当然。広島のパスワークの上手さを警戒してファーストディフェンダーがボールに寄せる迫力が不足している甲府に対して、後手を踏ませるパス回しの上手さは見せるが、ゴール前の迫力はいまひとつの印象だった。


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