773957☆業界誌 2025/08/09 08:58 (Chrome)
Riku nakayama
富山、相模原とレンタルで渡り歩いているので礼儀など社会性は身についていると思いきやそうでもないと感じる。昨シーズン終盤には「レギュラーを獲った」と山フトの取材にはしゃいで応え、チーム内で浮いてしまったり、今季の富山戦では試合後の挨拶をショートカットしてしまい富山サポへの義理を欠いた。春先のキャンプからなんとなく地に足がついていない印象も否めなかった。ずっと追って来たから厳しい目を向けてしまうのかもしれないが。
昨シーズンは夏頃からマリノスの強化部が断続的に練習に顔を出して木村のプロテクトに努め、レンタルバックが規定路線だった。そんな中で大塚監督が与えてくれたチャンスを生かし、アダイウトンとのチャンスメイクの構築で一皮むけたかに見えた。が、今振り返れば一過性の幸運に終わらせてしまった。まだまだひとりではゲーム中に何も打開できないし、何より好不調のうねりに左右される実相を俯瞰する冷静さに欠けている。ある意味、まだ大人になりきれていないのかもしれない。人なつこさは、ある反面で軽率さも醸し出しかねないし。
心機一転、改めて今後のサッカー人生のパノラマを切り開くには、散々言われてきたフィジカル、ディフェンス力よりまずはスタミナだろう。過去6年半のリーグ戦で90分間ピッチ上で闘ったのは1度も無い(※89分1度)。昨年天皇杯3回戦のセレッソ戦で、木村は脚を攣りながらも延長120分間走り通し、笛と同時にピッチに倒れ込んだ。同年齢の2人の間に歴然としたレベルの差を感じた。フットサルの物まねのような小手先のテクニックに傾倒するより、とにかく最低限のスタミナを身につけること。この基盤が無くしてプロの遡上に載れないだろう。ワイドウィングの視野と巧みなパス。これからも追う。そこにまだ開花されていない非凡なセンスが滲んでいるのだから。