自分たち専用の練習場を持っていない最大のデメリットは、やはり「練習時間や環境に制約が出ること」だと思う。
森さんと島川選手の対談でも話されていたけど、基本的に30代以上のベテラン選手のフィジカル面を考慮した練習強度になることが多いらしい。そうなると、10代や20代前半の若い選手にとっては強度や負荷が物足りず、もっと追い込みたいと思っても、チーム練習自体はそこで終了してしまう。
本来であれば、その後に居残り練習や個人トレーニングで補いたいところだけど、施設の利用時間や環境面の制約があるため、十分に自己研鑽する時間を確保できず、不完全燃焼のまま終わらざるを得ないというような話がされていた。
例えば、クリスティアーノ・ロナウドは練習の何時間も前に施設へ来て、コンディショニングやウエイトトレーニング、身体のケアを徹底していると言われている。もちろん本人の意識の高さが大きいけど、それを可能にしているのは、専用練習場や充実した設備など、最高の環境が整っているからでもあると思う。
その点、甲府のように専用練習場や十分な施設を持てていないクラブでは、選手が自分をさらに高めようと思っても、環境面で制限がかかってしまうのは大きなデメリットだよね。
プロクラブにとって、練習場は選手にとっての「職場」そのもの。そこを自己資金で整備できていないというのは、長期的に見ると課題の一つだと思う。もちろん、資金面の問題がある以上、簡単ではないのも理解できるけど。
年俸や待遇だけではなく、練習環境や施設面も選手がクラブを選ぶ際の重要な判断材料になっている可能性はあると思うし、オファーを受けた際に「環境面」を理由に断る選手がいても不思議ではないと思う。