緑の心臓
No.10574
男性
しかし、なかなか出場機会を得ることはできず。関東大学リーグで初出場を果たしたのは、大学3年生で迎えた2013年4月8日の慶應義塾大戦。「どれだけユースの仲間に支えられていたのか。仲間の力が強かったのか。もっと一人の選手として高めないといけないな」と感じたという。

 4年生となってからは、名門・中央大の主将も務めた。しかし故障の影響もあり、出場機会は多くなかった。それでも主将としてチームを支え続けると、最終節で劇的な1部残留を果たした。大学4年間を振り返った渋谷は「自分が育った以外のところで得られるものや価値観は全然違った。理不尽な状況でも頑張れることは大切。そういうのをサッカーに転換できれば」と学んだことを話した。

 現在、東京Vを率いるのは富樫剛一氏だ。中学、高校時代から良く知る恩師の元で再びプレーすることになる。渋谷は富樫氏から『将来のヴェルディを優勝させるのはお前たちの代だ!』と言われたことを忘れていない。

「そう話した富樫さんが今トップチームを率いているというのは、相当な覚悟があるんだなということ。富樫さんはそういう意味では、(東京Vを優勝させるという)同じ夢を抱いている仲間だと思っている。それを叶えさせてあげたい」。

 もちろんチーム愛だけで、やっていけるほど甘い世界ではないことは十二分に承知している。同期で先にトップ昇格していたMF高野光司(現・鹿児島ユナイテッドFC)やGKキローラン菜入(現・松本)はクラブを去った。だからこそ「愛だけじゃだめ。それをピッチで体現できるように」と力は入る。

「ヴェルデイは、僕たちの未来です!」。その未来に自らが立つときが来た。会見で「夢」について問われた渋谷はまっすぐな眼差しで口を開くと「J1でもう一度、東京ヴェルディが優勝するところを自分の父親にみせたい」。緑の血が流れる若武者。その決意は固い。

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