425407☆ああ 2022/04/13 09:17 (Chrome)
ロティーナ自身がバスクのクラブ出身で、クロスを叩き込むタイプのセンターフォワードだったこともある。指導者としても、体に染み付いている戦い方なのだ。

しかし、ヴェルディでは相応の戦力に恵まれなかった。Jリーグにはサイドバックも、サイドアタッカーも乏しく、空中戦に強いセンターフォワードも屈強なバスク人から見たら物足りない。

システムよりも選手ありき。ヴェルディ時代は3−4−2−1とも、5−4−1とも言える「守備を安定させて攻撃を旋回させる」という戦術を選び、サイドバックも、サイドアタッカーも使わなかった。

セレッソでの戦い方は、システムから変化している。山口戦では、4−3−3、4−4−2、4−2−3−1と変えながら、いずれも4バックを採用。サイドは常に大きく開き、高い位置をとった。ボールを運ぶルートを作り、その精度を高める。選手のポジショニングが流動的に最適解を求められる、より難しい戦い方だ。

志向するサッカーをするために、(水沼宏太のような選手が)必要だったのでは?

 そう水を向けると、ロティーナは不敵な笑みを浮かべて答えた。

「ふふふ。賢いし、クロスがいいね」

 水沼宏太はロティーナの戦い方を左右する選手と言える。日本には少ないサイドアタッカー。サイドで時間を作ることができるし、コンビネーションに長け、斜めに走って決定的な仕事もできる。何よりクロスの精度が高い。幅を作って、深みを作るというサイドの仕事ができるのだ。

「(ロティーナが来て)サッカーがうまくなっている、というのを感じています。それは他の選手もそうで、いろいろあると思いますが、焦らずに信じてやっていこう、と思っています」

 山口戦でキャプテンマークを巻いた水沼は、そう言って顔をほころばせた。

「今までのセレッソは、選手たちが自由にプレーして、というところが多かったです。だから、ロティーナ監督が来たときは、ギャップもありましたね。でも、好き勝手に動くのではなくて、まずはとるべきポジションをとっていれば、結果的により自由にプレーができるんです。シンプルにさばいて、フリーでボールが出てくる感じで、ゴールに早くつながる道筋が見えるというか」

「動き方のオプションも、いくつもトレーニングしています。いい位置について、ディフェンスがついて、それを頭に入れると、実際のプレーで同じことが起こるようになっています。それで、ペップ(ジョゼップ・グアルディオラ)のマンチェスター・シティとかの試合を見ていると、似たようなシーンが起こるので、今までは漠然と見ていたゲームも、考えながら見ている感じになって、サッカーがすごく楽しくなっています!」
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