721412☆前!進歩! 2024/04/09 07:20 (K)
女性 71歳
関西の人間なら忘れる事はできない“あの日“から
ずっとヴィッセル神戸のサポーターをし続けてきて気をつけている事がある
“それは傲慢にならない”
という事だ
神戸で生まれ神戸に育ちヴィッセル神戸という1つの生命をサポートし続けるというのは
クラブの歴史やクラブが育った土壌を学ぶ必要がないという意味でそれに費やす時間が減るために楽である
だが既に知っているから
もう何十年も見続けているからと
センサーを働かせる意識を薄めると実際の試合において間違った見方をしたり変化を見落とすというリスクが生じる場面がある
同じチームとはいえ次にサポートする試合は全く別の新しい試合であり
だから私は傲慢になるなと自分に強く言い聞かせ
新鮮な気持ちでヴィッセルに触れている
試合前は毎試合開幕戦のような高揚感で望み
試合後は毎試合最終戦のような達成感に包まれる
だからどんなに連戦が続いても人選、配置、コンセプト、そして具体的な戦術行動の確認
その試合に至るまでの戦績や選手のパフォーマンスを事前に認識して置くのはサポーターとしての最低限の義務だとさえ考えている
更にその先におこなわれる試合はまた別の新しいものだという考えも持つように心がけている
PS
三木谷に買収される以前
我々は金を惜しむものと認識し
クラブ消滅も覚悟した上でサポートを続けてきた
そして買収後我々は何かを命がけで守ることやサポートする意味を消滅してしまった
クラブ消滅の心配をしないでサポートを続けられる事はたいへんに結構ないい時代である
だがクラブ消滅を意識しないことで
今のサポーターはサポートすることをおろそかにしてしまってはいないだろうか?
一昔前まではクラブ消滅は常に隣り合わせだった
“ヴィッセル神戸は楽天グループの傘下にいるが
我々サポーターは奴隷になったわけではない“
2004年1月14日
兵庫県出身で楽天の創業者である三木谷浩史が代表を務める株式会社クリムゾンフットボールクラブが2月1日付で破産状態に陥っていたヴィッセル神戸の営業権を譲り受けた
チームカラーやエンブレムの変更など強権を発動する運営会社を前に
多くのサポーターは呆然とするばかりか卑屈な態度で運営会社に擦り寄る者さえ続出した
この言葉はそんな殺伐として状況下のゴール裏で新保恵真が運営会社を前にして放った魂の言霊である
その一歩も引かない強気な姿勢から運営会社に
従順ならざる唯一のサポーターと云わしめたとかしてないとか
史上空前の権力を握る運営会社に立ち向かうヴィッセル神戸のジャンヌ・ダルクこと新保恵真
新保恵真が何より“プリンシプル”を大切にした
それは自分で考え勇気をもって行動する事だった
スタジアムでいまどき白黒のユニフォームをまとった老女を見かけたら…
それはもしかすると新保恵真その人なのかもしれない…
さぁしばしのお別れです
本気だよ
いつまでも これからも
そして
今までも…