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負け癖がつくことはかなり危険だと思っている。
自分は現役時代に2度のJ2降格を経験していてその経験から言えるのは降格するチームがシーズン途中で突然弱くなるわけではないということ。
最初は負ければ全員が本気で悔しがる。
「何がダメだったのか」「次は絶対に勝とう」となる。
でも勝てない試合が続いてくると少しずつ空気が変わってくる。
「内容は悪くなかった」
「今日は相手が良かった」
「まだシーズン序盤だから」
「次に切り替えよう」
もちろん切り替えることは大事だけどこれが負けを正当化する言葉になってしまったら危ない。
自分が一番怖いと思うのは負けたことへの違和感がなくなっていくこと。
勝っているチームは引き分けでも本気で悔しがる。
一つの失点、一つの球際、一回の帰陣、一回のマークのズレに対してもこれでは勝てないと要求し合う。
逆に負けが続くと本来なら許されなかったはずのプレーが少しずつ許容されるようになる。
誰かが戻らなかった。
球際で負けた。
切り替えが遅れた。
マークを外した。
一つひとつは小さなことかもしれないけどそういうまあいいかの積み重ねがチームの基準を下げていく。
そして順位が本当に危なくなった頃に
「ここから全員で危機感を持とう」
「もっと戦おう」
と言っても簡単には変えられないしサッカーはそんなに単純じゃない。
負けることに慣れてしまったチームが急に勝負強いチームにはならない。
自分自身降格を経験したからこそシーズン序盤のまだ大丈夫という空気が怖い。
序盤だから大丈夫なんじゃなく序盤だから今のうちに変えないといけない。
選手もスタッフもサポーターも本当にこの状況でいいのか。
負けたことを必要以上に悲観する必要はないけど絶対に慣れてはいけない。
まだ序盤という言葉が安心材料になるのではなくて
「まだ序盤だからこそ今変える」
そういう危機感を持てるチームであってほしい。
降格を2度経験した自分からすると、
本当に怖いのは順位そのものよりも負けることが日常になってしまうこと。