109538☆joanjett 2020/07/13 17:28 (SO-02J)
男性
No.10とファンタジー
10番にふさわしい活躍だった。
渡井の長所は、ドリブルに限らない。
シュートも含めたボールタッチ全般の技術こそ、彼の真骨頂。
サイドをえぐっての股抜きシュートに掠め取るようなワンタッチシュート。
それぞれ、渡井の魅力がぎっしり詰まった印象的なゴールだった。
とはいえ、どちらのシュートもサイドを起点にした裏抜けからのフィニッシュ。
やっぱり10番には、攻撃のタクトを握り、相手を翻弄するような崩しを期待してしまう。
確かに、現代サッカーでは、攻撃を全権委任された古典的な10番は絶滅危惧種。
ほとんどの10番が、サイドを起点に真ん中を切り崩す"飛び道具"になった。
ただ、少しずつではあるけど、守備のタスクもちゃんとこなす現代的な10番が生まれつつある。
その代表が、(10番ではないけど…)マンUのブルーノ・フェルナンデス。
小柄な身長で、体格的には日本人と変わらないが、その類い希な戦術眼と圧倒的な技術で攻撃を牽引。
冬移籍からたった半年で、完全に名門の"王様"となった。
渡井には、ヴォルティスのB・フェルナンデスを目指して欲しい。
現時点で、技術力は申し分ない。
ポジショニングも、かなり良くなった。
あとは、展開の予測や崩しのアイデアについて、引き出しを増やすだけ。
決して、かけ離れた目標ではない。
マラドーナ世代にとって、やっぱり10番は特別。
プラティニ、バッジョ、ロナウジーニョ…
いつの時代も10番は"ファンタジスタ"であって欲しい。